用語集(た行)

 た 

ダイバーシティ【DIVERSITY】(多様性)[2020/04/24]
 企業経営において多様な人材を積極的に活用しようとすること。
 性別や人種、年齢、性格、学歴、価値観などの多様性を受容し、多様な人材を活用することで
 生産性を高めようとする考え方。

タイムスタンプ【TIME STAMP】[2020/10/21]
 ある時刻にその電子データが存在していたことと、それ以降改ざんされていないことを証明する技術のこと。

 総務省による解説はこちら↓
 https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/ninshou-law/timestamp.html

タイムチャーター【TIME CHARTER】(定期傭船契約)[2020/08/06]
 船舶のオーナーが船員の手配や修繕などの管理責任を負いつつ、傭船者あてに船舶を一定期間貸し出す契約のこと。

ダーウィンの海【DARWINIAN SEA】[2020/04/30]
 事業化ステージと産業化ステージの間にある障壁のこと。
 市場に出された製品やサービスが、他企業との競争や顧客を獲得できるか否かという
 淘汰が発生する様子からダーウィンの海と言われる。

タグボート【TUG BOAT】[2020/11/11]
 大型船の接岸離岸などの作業を手伝う小型船。
 大型船と接触して誘導する為、船体の周りに複数のタイヤが付いている。

棚田カード[2020/07/21]
 棚田の魅力を「行って」「見て」「知って」もらい棚田を含む地域活性化に役立つことを目的として、農林水産省が作成したカードのこと。
 棚田をめぐるツールとして、棚田カードを作成した地区を一覧にした「棚田めぐりマップ」、
 棚田地域の活動や行事、周辺情報、アクセス情報を記載した「棚田めぐりガイド」も作成されている。

 農林水産省による解説はこちら↓
 https://www.maff.go.jp/j/nousin/tanada/tanadani-koi.html

他法令[2019/05/29]
 関税法上の用語であり、関税法、関税定率法、関税暫定措置法等の関税関係法令以外の法令で
 輸出・輸入申告時、許認可、検査の終了、条件の具備等を税関で証明しないと輸出・輸入許可がされない法令のこと。
 外国為替および外国貿易法や植物防疫法、家畜伝染病予防法等多くの規定・法令が存在する。

ターレトラック【TURRET TRUCK】[2020/03/10]
 円筒形の動力部が360度回転する構造の運搬車のこと。
 小回りが効くため、工場や倉庫、卸市場など狭い場所での運搬作業に使われることが多い。

タリー【TALLY】(検数)[2020/01/06]
 貨物をCFS(倉庫)等に搬入したり、在来船に船積み・船卸しする際に個数を数えること。

タリフ【Tariff】[2019/11/29]
 運賃表の意味ではあるが、物流業界においては運賃表もしくは関税率表を指す。
 状況によって2つの意味を使い分ける。

タリフエスカレーション[2019/11/26]
 原材料には低い関税率が適用される一方、その加工品 には高い関税率が適用されること。
 先進国にタリフエスカレーションが存在する場合、原材料を生産している途上国にとっては、
 加工品よりも原材料をその先進国に輸出しやすい状況になる。
 そのため、自国生産した原材料を用いた加工品の生産による経済発展の阻害要因となる。

タンクコンテナ[2020/01/28]
 スチール製のフレーム内に円筒を格納した構造のコンテナのこと。
 化学薬品や油、食料品などの液体貨物輸送に利用される。
 危険物、高圧ガス、劇物など用途別にあり、IMO(国際海事機関)の統一コードや
 国内の危険物船舶運送・貯蔵規則に沿って運用される。

ダンネージ[2020/03/11]
 積荷の損傷を防ぐため、荷の下や側面にあてる荷敷のこと。
 使用することで荷が固定され、損傷防止や水漏れ防止なる。

 ち 

知財アクセラレーションプログラム【Intellectual Property Acceleration program for Startups】(IPAS)[2020/07/22]
 参加企業の課題・支援ニーズに対応した知識、スキルを持つビジネス専門家と
 知財専門家からなる「知財メンタリングチーム」を組織し活用することで、
 事業戦略の診断・ブラッシュアップを行い、事業戦略に連動した知財戦略を構築していくことをサポートするプログラムのこと。

 専用サイトはこちら↓
 https://ipbase.go.jp

知的財産侵害物品【Goods infringing Intellectual property rights】[2019/06/18]
 特許権実用新案権意匠権商標権著作権著作隣接権回路配置利用権育成者権
 侵害する物品及び不正競争防止法の規定に違反する物品のこと。
 関税法第69条の2または第69条の11において、輸出または輸入してはならない貨物とされている。

 関税法はこちら↓
 電子政府の総合窓口【e-Gov】

着荷通知先【Notify Party】(ノーティファイ パーティ)[2019/06/04]
 船会社が、B/L記載の貨物が仕向港に到着する予定日を通知する相手先のこと。

直接輸入【DIRECT IMPORT】(ちょくせつゆにゅう)[2020/08/20]
 商社や仲介業者を通さず自ら直接輸入すること。
 商社等に対する手数料支払がないため経費削減が可能になったり、相手方と直接交渉するためタイムロスを防ぎやすくなる。

著作権[2019/08/20]
 文芸、学術、美術、音楽などの、人の思想や感情を創作的に表現した著作物を保護するための権利のこと。
 著作物を創作した時点で自動的に権利が発生するものであり、権利を得るための手続きは不要である。
 原則として著作者の死後70年まで保護される。

著作隣接権[2019/08/21]
 著作物の公衆への伝達に重要な役割を果たしている者に与えられる権利のこと。
 実演,レコードの固定,放送又は有線放送を行った時点で発生するものであり、
 権利を得るための手続きは不要である。
 原則として権利が発生してから50年まで保護される。

貯蔵槽倉庫[2020/04/06]
 サイロやタンクと言われるような倉庫のこと。
 袋や容器に入っていない小麦、大麦、トウモロコシなどのバラ状の貨物、糖蜜などの液状貨物を保管する。

 つ 

ツイッター【Twitter】[2020/05/25]
 半角280文字(全角140文字)以内の短い文章(投稿・ツイート)を入力して
 インターネット上で共有するSNSのこと。
 アクセス・ジャパンは2020/5/21にツイッターアカウントを登録。

通関【Passing Customs】[2019/02/12]
 貨物の輸出・輸入をしようとする者が関税法等の手続きを経て、税関長の許可を受けること。
 許可を受けることを『許可が切れる』とも言う。

通関業者【Customs Broker】[2019/02/12]
 輸出・輸入貨物の荷主に代わって、通関手続きを行う業者のこと。
 所轄の税関長の許可を受けて営業を行う。
 アクセス・ジャパン株式会社のこと。

積置き(つみおき、宵積み(よいづみ))[2020/10/30]
 前日やそれ以前(休日前)の夕方以降に荷物を引き取り
 あらかじめトラックに積んでおくことで、朝一番に荷物を輸送する方法のこと。

積荷目録【MANIFEST】(マニフェスト、つみにもくろく)[2019/05/07]
 船積み地の船会社や本船船長が作成する積荷の明細書のこと。
 到着港の税関に提出する書類であり、品名、数量、船荷証券番号、インボイス番号等が記載される。

 て 

ディテンション【Detention】(返却延滞料)[2019/02/14]
 コンテナがCYから引き取られ、納入先を経てコンテナ保管場(Van Pool)に返却されるまでの日数がフリータイムを超過した場合に課せられる返却延滞料のこと。
 空コンテナの回収を促進するため、超過期間が長くなるに従い、一日当たりの料金は累進的に高くなるように設定されることがある。
 通常、ディテンションの計算には土日祝祭日が算入される。

デクラ【Declaration】(デクラレーション、申告書)[2020/07/06]
 申告書(デクラレーション)の略称のこと。

デバンニング【Devanning】[2019/02/19]
 輸入貨物をコンテナから取り出す作業のこと。デバンともいう。
 通常、保税蔵置場などでデバンニングした後に輸入通関を行い、荷主に貨物が引き渡される。

 デバン オン トラック(Devanning on Truck、デバンオントラ)は、デバン後に倉庫に入れず、直接トラックに積み込むこと。
 倉庫を経由しないため、倉庫保管料がかからない。

 参考:バンニング【Vanning】

デマレージ【Demurrage】(超過保管料)[2019/02/14]
 陸揚げされたコンテナがフリータイムを過ぎても貨物を引き取られず、CYに引き続き留置された場合に課せられる超過保管料のこと。
 コンテナのCYからの引き取りを促進するため、保管期間が長くなるに従い、一日当たりの料金は累進的に高くなるように設定されることがある。
 通常、デマレージの計算には土日祝祭日が算入される。

デマンドチェーンマネジメント【DEMAND CHAIN MANAGEMENT】(DCM)[2020/04/20]
 消費者等から得られる情報(物流の川下)を出発点として商品開発、生産・供給計画、流通、
 販売体制などを統合的に編成する情報管理システムのこと。
 需要予測を行い、生産管理や在庫管理を最適化する。

 物流の川上から最適化する方法としてサプライチェーンマネジメントがある。

テレックス【TELEX】[2020/06/19]
 文字情報を交換するネットワーク通信機器のこと。
 キーボードが付いた電話のような形であり、FAXやeメールが普及する前に用いられた通信手段。
 在庫管理や物流管理への利用がなされている。

電子タグ【Electronic tag】[2019/06/19]
 ICチップとデータ送受信用のアンテナが埋め込まれたタグのこと。
 電波を利用した非接触方式で、ICチップに対してデータの読み出しや書き込みを行う。
 在庫管理や物流管理への利用がなされている。

 と 

動物検疫【Animal Quarantine】[2019/02/18]
 動物および畜産物などを介して家畜の伝染病が侵入・流出することを防止するため検査を行うこと。
 農林水産省の動物検疫所が担当官署である。
 海外から到着した動物は、動物検疫所等で一定期間係留し、伝染性疾病を有しているか否かの確認のため様々な検査を実施する。
 畜産物については動物検疫所や保税倉庫、CY等で検査を行う。

  動物検疫所による解説はこちら↓
  http://www.maff.go.jp/aqs/sosiki/05.html

特殊関税制度【Special Tariff】[2019/05/14]
 不公正な貿易取引や輸入の急増等の特別の事情がある場合に、貨物・供給者・供給国等を指定して、通常の関税のほかに割増関税を賦課する制度のこと。
 相殺関税不当廉売関税緊急関税及び報復関税等がある。

特定外来生物[2019/03/08]
 日本国の生態系等に被害を及ぼし、もしくは及ぼす恐れがあるものとして、外来生物法によって規定された外来生物のこと。
 生きているものに限られ、卵、種子、器官等を含む。
 外国から生物を輸入する場合、税関にてその生物が特定外来生物もしくは未判定外来生物かどうかがチェックされる。

 外来生物法はこちら↓
 電子政府の総合窓口【e-Gov】

特定原産地証明書[2020/06/08]
 EPAに基づく原産資格を満たしていることを証明する書類のこと。
 この証明書があることで輸出相手国側の税関においてEPA税率の適用を受けることが可能になる。
 日本では日本商工会議所が発給を行う。

特別特恵関税[2023/11/20]
 後発開発途上国(LDC)から輸入される、ほぼ全ての品目に対して適用される無税の関税のこと。

 税関による解説はこちら↓
 https://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/imtsukan/1501_jr.htm

特許権[2019/08/05]
 自然法則を利用した、新規かつ高度で産業上利用可能な発明を保護するための権利のこと。
 権利の対象となる発明の生産・使用・販売などを独占でき、権利侵害者に対して差し止めや損害賠償を請求できる。
 権利期間は出願から20年である。

ドックレシート【DOCK RECEIPT】(D/R)[2019/12/20]
 船社がCYCFSで貨物を受け取ったことおよびその際の貨物の状態を証する書類のこと。
 荷受け時に異常があればその旨が記載され、B/L作成時の基本情報となる。

特恵関税【Generalized system of preference duty】[2019/03/13]
 開発途上国又は地域を原産地とする特定の輸入品について、通常の関税率よりも低い税率を適用する関税のこと。
 開発途上国又は地域の輸出所得の増大や工業化の促進を図り、経済発展を推進することを目的としている。

 税関による解説はこちら↓
 https://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/imtsukan/1501_jr.htm

特恵原産地証明書(一般特恵制度原産地証明書様式A、FormA、フォーム エー)[2020/06/03]
 特恵受益国等を原産地とする物品であることを証明した原産地証明書のこと。
 特恵関税を適用して物品を輸入する際に必要となる。

 税関による解説はこちら↓
 https://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/imtsukan/1502_jr.htm

ドラフトB/L【DRAFT B/L】[2020/03/04]
 B/Lが発行される前に内容を確認するために作成する書類のこと。
 船会社やNVOCCが作成し荷主に確認する。

トランクルーム[2020/04/10]
 家財、美術骨董品、ピアノ、書籍など個人の財産を保管する倉庫のこと。

トランシップ【TRANSHIPMENT】[2019/11/25]
 本船が貨物の仕向地に直接寄港しない場合において、他の港で別の船に貨物を積み替える作業のこと。

トランパー【TRAMPER】(不定期船)[2020/09/08]
 特定の航路を定めずに、貨物の有無により不定期に運航される輸送方法のこと。

取消不能L/C【IRREVOCABLE L/C】[2020/06/22]
 一度発行されると関係当事者である輸入者(発行依頼人)、輸出者、発行銀行、確認銀行の同意がなければ取消し・訂正ができないL/Cのこと。
 一般的に使用されるL/Cは取消不能L/Cである。

ドレージ【DRAYAGE】[2019/04/04]
 輸入コンテナを港でデバンニングせずに最終仕向地までトラック輸送すること。
 または輸出コンテナを仕出地から積込港へトラック輸送すること。

トンキロ[2020/03/23]
 貨物輸送量を表す単位のこと。
 1回ごとの輸送距離と1回ごとの荷物重量を掛け合わせたものの合計値で算出する。

 国土交通省による輸送トンキロの解説はこちら↓
 https://www.mlit.go.jp/hakusyo/transport/shouwa63/ind000101/s02.html

とん税[2019/10/08]
 外国貿易船が入港する際、純トン数に応じて課される国税のこと。
 納税義務者は船長である。
 とん税法により規定されている。

 とん税法はこちら↓
 電子政府の総合窓口【e-Gov】