スポーツバイク(自転車・ロードバイク等)の輸入方法

ロードバイク

※このページはロードバイク・自転車やパーツの輸入にチャレンジしている方々に最適なページです。

コロナ禍が拡大・長期化する中で、感染リスクの低いパーソナルな移動手段として、自転車が注目されるようになりました。

特に電動アシスト自転車の需要が高まっており、販売台数は右肩上がりです(2015年から2021年にかけては販売台数5割増し)ウーバーイーツのような配送サービスの自転車需要も高まり、2020年度の自転車販売市場は2,100億円超となり、過去最高です。

2021年は2,200億円超えとも言われ、今後も自転車販売市場は高い水準を保持し続けるのではないでしょうか。

趣味性の強い高級価格帯のスポーツバイク(ロードバイクやマウンテンバイク)が人気上昇中です。

ここでは急成長している自転車の輸入方法について解説します。

 1.スポーツバイクの種類 

スポーツバイクの種類は大きく下記分類になります。

E-BIKEに関しては特殊なので注釈が付きます。

✍ロードバイク(ロードレーサー)

スポーツバイクの大カテゴリーの中で、最も前傾姿勢が深くなるように設計されているバイク

高速走行、長距離走行、坂道が得意。未舗装路は×

✍マウンテンバイク(MTB)

未舗装路走行が得意。高速走行、坂道は不得意

✍クロスバイク

街中走行、中距離(50km程)が得意。車体性能はロードバイクとMTBの中間くらい

✍E-BIKE(電動アシスト自転車)

日本の道路交通法による、電動アシスト自転車に対する規制がありますので、輸入する際は注意が必要です。

❏道路交通法

【道路交通法上の電動アシスト自転車のアシスト比率の基準】
~道路交通法施行規則第一条の三~

人がペダルを踏む力とモーターによる補助力の比(アシスト比率)が

e-gov道交法施行規則

  • 走行速度時速10km未満では最大で1:2
  • 時速10km以上時速24km未満では走行速度が上がるほどアシスト比率が徐々に減少
  • 時速24km以上では補助力が0

❏電気用品安全法

電動アシスト自転車のリチウムイオンバッテリーにはPSEマークが必要です。

PSEマークとは、国の「電気用品安全法」という法律で定められた規格を守っている電気製品に表示することが義務づけられているマークです。

e-gov電安法

電気用品安全法とは、電気用品の安全確保について定められている日本の法律であり、経済産業省の管轄です。

PSEマークの表示が義務づけられているのは、主にコンセントに繋いで使用するような電気製品ですが、電動アシスト自転車のモーターを動かす為に使われているリチウムイオンバッテリーもその対象になっています。

PSEマークが無い製品を輸入販売すると罰則の対象となります。

電気用品安全法の規制対象となるリチウムイオンバッテリーの範囲は、体積エネルギー密度が400Wh/L以上です。

※経済産業省、電気用品安全法について問合せ先

 2.輸入に必要な書類 

手続きに必要な書類は次のとおりです。

書類名 書類作成者等
インボイス 輸出者が作成。
パッキングリスト 輸出者が作成。
AIR WAYBILL 航空輸送の場合、海外フォワダーが発行。AWBとも言う。
SEA WAYBILL 海上輸送の場合、海外フォワダーが発行。
ARRIVAL NOTICE 海上輸送の場合、輸送船が到着する直前に日本の船会社が発行。
製品規格書
(材質・形状がわかるもの)
輸出者が作成。
もしくは輸出者の提出する資料を基に輸入者が作成しても可。

 3.輸入通関「税関申告」 

✍HSコード・関税 ※2022年1月

※自転車本体、パーツ等は基本的に関税はFREEです。

❏自転車本体:8712.00-XXX

  • 基本:FREE

(注意) XXX=税番細分自転車の様式によって変わります。

  1. カンチブレーキを有するものか確認
  2. タイヤのサイズ(インチ)を確認
  3. ギアを有するものか確認
  4. ブレーキレバーの開きが85mmを超えるものか確認

❏部品のHSコード一覧

部品名 HSコード 関税率
1.フレーム 8714.91-000 関税FREE
2.フォーク 8714.91-000 関税FREE
3.ハンドル 8714.99-000 関税FREE
4.ブレーキレバー 8714.91-000 関税FREE
5.ステム 8714.99-000 関税FREE
6.サドル 8714.95-000 関税FREE
7.シートポスト 8714.95-000 関税FREE
8.フロントブレーキ 8714.94-000 関税FREE
9.リアブレーキ 8714.94-000 関税FREE
10.リム 8714.92-000 関税FREE
11.スポーク 8714.92-000 関税FREE
12.ホイール 8714.93-000 関税FREE
13.クイックレリーズ 8714.99-000 関税FREE
14.スプロケット 8714.99-000 関税FREE
15.フロントディレイラー 8714.99-000 関税FREE
16.リアディレイラー 8714.99-000 関税FREE
17.クランク 8714.96-000 関税FREE
18.ペダル 8714.96-000 関税FREE
19.チェーンリング 8714.99-000 関税FREE
20.チェーン 8714.99-000 関税FREE
21.ブレーキワイヤー 8714.94-000 関税FREE
22.シフトワイヤー 8714.94-000 関税FREE

✍輸入申告

『2.輸入申告に必要な書類』をもとに《輸入申告書》を作成し、必要書類を添付して税関に申告します。

書類名 書類作成者等
インボイス 輸出者が作成。
パッキングリスト 輸出者が作成。
AIR WAYBILL 航空輸送の場合、海外フォワダーが発行。AWBとも言う。
SEA WAYBILL 海上輸送の場合、海外フォワダーが発行。
ARRIVAL NOTICE 海上輸送の場合、輸送船が到着する直前に日本の船会社が発行。
製品規格書
(材質・形状がわかるもの)
輸出者が作成。
もしくは輸出者の提出する資料を基に輸入者が作成しても可。

審査が終了し輸入関税・消費税を納税すると輸入許可となり貨物を引き取ることができます。

▶▶▶通関申告はアクセス・ジャパンにお任せください◀◀◀
お見積りは こちら から

 4.補足 

ロードバイクは軽量ですがケース梱包の為、容積重量が大きくなり輸送費用が想定よりも高くなる場合があります。

〇例えば下記の場合

・ロードバイク重量:10kg
・梱包サイズ:145.1x35x90(cm)

航空輸送の場合、貨物の容積重量と実重量とを比較し、重い方を採用するというルールがあります。

梱包サイズで容積重量を計算します。

145.1x35x90(cm) ÷ 6,000=76.18kg
※航空輸送の場合、体積を6,000で割ります。

実重量は10㎏ですが、航空輸送運賃は76.5㎏で計算することになるので、注意しましょう!!

 5.まとめ 

上記のとおり自転車・ロードバイクの輸入時には大きさ・容積重量に注意する必要がありますが、正しい知識と手順を知っていれば大丈夫です。

それでも、進め方に不安や不明点がある方は国際物流コンサルティングサービスをご検討ください。

アクセス・ジャパンではその不安を一緒に解消しつつ、輸入貿易を成功に導くノウハウをお伝えします。

まずは無料のヒアリングから行いますのでお気軽にご相談ください。

コンサルティングの詳細は こちら

 お問い合わせはこちら 

些細なことでも構いません。
お気軽にお問い合わせください。

個人用ボタン
法人用ボタン
悩み相談ボタン