公開日:2020/12/21 /
コーヒー豆には様々な種類があります。
代表的なものとしては世界三大コーヒーと言われるキリマンジャロ、コナ、ブルーマウンテンや、モカ、マンデリンなど。
これらのコーヒー豆の輸入を検討されている方へ、輸入方法を解説いたします。
生豆か、焙煎豆かで輸入方法が変わります。
もっとも大きな違いは植物検疫検査の有無です。
食品等輸入届申請 【厚労省】 |
植物検疫検査 【農水省】 |
輸入通関申告 【税関】 |
|
---|---|---|---|
生豆 | 必要 | 必要 | 必要 |
焙煎豆 | 必要 | - | 必要 |
1.生豆の輸入方法
✍食品等輸入届申請(厚労省)が必要です。
❑必要書類
書類名 | 書類作成者等 |
---|---|
原材料表 | 製造工場が作成※ |
製造工程表 | 製造工場が作成※ |
※製造工程表及び原材料表は、現地工場の情報を元に輸入者が作成しても良いです。
書類の修正などが発生した場合、現地工場に修正を求めるよりも、輸入者自身で作成したほうがスムーズに進む場合があります。
❑申請
原材料表、製造工程表をもとに《食品等輸入届出書》を作成し、厚生労働省に申請をします。
審査に合格すると《食品等輸入届出済証》が発行されます。
✍植物検疫検査(農林水産省)が必要です。
❑必要書類
書類名 | 書類作成者等 |
---|---|
パッキングリスト | 輸出者が作成。 |
PHYTOSANITARY CERTIFICATE | 輸出国の政府機関が発行。植物検疫証明書。 ※現状では不要 |
❑植物検疫検査
パッキングリスト等をもとに《植物検疫検査申請書》を作成します。
植物検疫検査を受け、害虫がいなければ《植物検査合格証明書》が発行されます。
※害虫が発見され、不合格になってしまった場合、燻蒸処理をすることで《植物検査合格証明書》が発行されます。
✍輸入通関申告(税関)をします。
❑必要書類
書類名 | 書類作成者等 |
---|---|
インボイス | 輸出者が作成。 |
パッキングリスト | 輸出者が作成。 |
原産地証明書 | 特恵関税を適用させる場合に必要。FORM Aともいう。 |
特定原産地証明書 | EPAを適用させる場合に必要。 |
❏HSコード・関税 ※2022年4月
- カフェインを除いていないもの:0901.11-000
基本:FREE - カフェインを除いたもの:0901.12-000
基本:FREE
❑税関へ申告
《食品等輸入届出済証書》と《植物検査合格証明書》を添えて申告。
審査が終了し、輸入消費税を支払うと輸入許可となり貨物を引き取ることができます。
輸入許可後はトラックに積み込んでお客様ご指定場所へ配送します。
2.焙煎豆の輸入方法
✍食品等輸入届申請(厚労省)
❑必要書類
書類名 | 書類作成者等 |
---|---|
原材料表 | 製造工場が作成※ |
製造工程表 | 製造工場が作成※ |
※製造工程表及び原材料表は、現地工場の情報を元に輸入者が作成しても良いです。
書類の修正などが発生した場合、現地工場に修正を求めるよりも、輸入者自身で作成したほうがスムーズに進む場合があります。
❑申請
原材料表、製造工程表をもとに《食品等輸入届出書》を作成し、厚生労働省に申請をします。
審査に合格すると《食品等輸入届出済証》が発行されます。
✍輸入通関申告(税関)
❑必要書類
書類名 | 書類作成者等 |
---|---|
インボイス | 輸出者が作成。 |
パッキングリスト | 輸出者が作成。 |
原産地証明書 | 特恵関税を適用させる場合に必要。FORM Aともいう。 |
特定原産地証明書 | EPAを適用させる場合に必要。 |
❏HSコード・関税 ※2022年4月
- カフェインを除いていないもの:0901.21-000
- 基本:20%
- WTO協定:12%
- 特恵GSP:10%
- 特別特恵LDC:FREE
- 経済連携協定(EPA):
ASEAN:12%
ベトナム:1.3%
RCEP(*1):10.5%
以下全て:FREE
- メキシコ・フィリピン・スイス・ペルー
- 豪州・モンゴル・TPP11・EU・英国
- 日米貿易協定:FREE
- カフェインを除いたもの:0901.22-000
- 基本:20%
- WTO協定:12%
- 特恵GSP:10%
- 特別特恵LDC:FREE
- 経済連携協定(EPA):
ASEAN:10%
ベトナム:1.3%
RCEP(*1):10.5%
以下全て:FREE
- メキシコ・フィリピン・スイス・ペルー
- 豪州・モンゴル・TPP11・EU・英国
- 日米貿易協定:FREE
*1:ASEAN・豪州・ニュージーランド・中国
❑税関へ申告
《食品等輸入届出済証》を添えて申告します。
審査が終了し、輸入関税・消費税を支払うと輸入許可となり貨物を引き取ることができます。
輸入許可後はトラックに積み込んでお客様ご指定場所へ配送します。
3.まとめ
上記のとおりコーヒー豆を確実に輸入するには正しい知識と手順を知ることが重要です。
進め方に不安や不明点がある方は国際物流コンサルティングサービスをご検討ください。
アクセス・ジャパンではその不安を一緒に解消しつつ、輸入貿易を成功に導くノウハウをお伝えします。
まずは無料のヒアリングから行いますのでお気軽にご相談ください。
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