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2019年11月19日(火)からカナダ最大の鉄道会社であるカナディアン・ナショナル鉄道の労働者が
ストライキを決行していますので情報を共有いたします。
●ストライキの概要
カナダ最大の鉄道会社であるカナディアン・ナショナル鉄道の労働組合に属する約3,000人によって2019年11月19日(火)からストライキが決行されています。
原因は労使交渉の不調によるもので、労組側は作業面の安全性や休暇の確保などを求め、なお話し合いを続けています。
通常、鉄道ストライキは短命の傾向があるとはされているものの、現状はストライキ終結のめどが見えていない状況です。
●物流への影響
ストライキにより、主要輸出品の移送に支障が発生し始めています。
カナダの油料種子加工業者協会によれば、今回のストライキを受け、すでにキャノーラ等の生産の遅延や原料売買に影響が出ているとのことです。
また、アメリカの化学品メーカーからは鉄道輸送サービスの長期中断が業績に悪影響を及ぼし、同社が収益予測を達成できなくなる可能性があるとの警告がなされたり、
カナダ国内の木材出荷への影響を指摘する声が上がるなど、影響の広がりが懸念されています。