用語集(は行)
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バイヤーズコンソリデーション【BUYER’S CONSOLIDATION】[2020/01/31]
複数の輸出者が特定の輸入者のために輸出地において貨物を集約し、
輸入者専用のコンテナに詰め合わせること。
CFS CARGE、フレイト、輸入通関費用の削減効果や、迅速な配送等が可能になる。
バーゼル条約【Basel Convention】(有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約)[2019/01/06]
有害廃棄物および他の廃棄物の国境を越える移動およびその処分の規制について、国際的な枠組みを定め、
これらの廃棄物によってもたらされる危険から人の健康および環境を保護する条約のこと。
主に次のような取り決めが規定されている
●有害廃棄物等を輸出する際の輸入国・通過国への事前通告、同意取得の義務付け、非締約国との有害廃棄物の輸出・輸入の禁止
●不法取引が行われた場合等の輸出者による再輸入義務
●通規制対象となる廃棄物の移動に対する移動書類の携帯義務等
経済産業省による解説はこちら↓
バーゼル条約・バーゼル法の規制対象物、仕組み、手続き等
バーゼル法(特定有害廃棄物等の輸出入等の規制に関する法律)[2019/05/27]
バーゼル条約の的確かつ円滑な実施を確保するため、特定有害廃棄物等の輸出・輸入・運搬および処分の規制に関する措置を講じ、
健康の保護および生活環境の保全に資するための法律のこと。
特定有害廃棄物の外為法による輸出・輸入承認や条約に基づく移動書類の携帯、環境大臣および経済産業大臣による回収および処分等の措置命令等を規定している。
関係法令はこちら↓
経済産業省(バーゼル条約関連国内法一覧)
バーチレーター[2020/03/24]
荷物を垂直搬送できるエレベーターのような機器のこと。
パナマックス【PANAMAX】[2020/08/26]
パナマ運河を通行できる最大の大きさの船舶のこと。
パブリックコメント【PUBLIC COMMENT】(意見公募手続、意見提出制度)[2020/05/14]
行政機関が命令等(政令、省令など)を制定するに当たって、事前に命令等の案を示し、
その案について広く国民から意見や情報を募集すること。
総務省による解説はこちら↓
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/gyoukan/kanri/tetsuzukihou/iken_koubo.html
ハラル【HALAL】[2022/07/22]
イスラム法によって「許されたもの」を意味する。
イスラム法では許容された飲食物(=ハラル)と飲食が許されない食材(=ハラーム)がある。
各国共通のハラル認証はないため輸出入に際しては注意が必要。
バルチック海運指数【The Baltic Dry Index】(BDI)[2020/08/31]
イギリスのバルチック海運取引所が算出・公表する指数のこと。
世界各国の鉄鉱石や石炭、穀物などのドライカーゴを運搬する外航不定期船の運賃を収集し算出している。
1985年1月4日を1,000として算定している。
パレット【Pallet】[2019/09/03]
物流において、荷物を乗せるための荷役台のこと。
パレットの脚と脚の間にフォークリフトやハンドリフトの爪を差し込み持ち上げ、移動させる。
バンニング【Vanning】[2019/02/19]
輸出貨物をコンテナに詰め込む作業のこと。
通常、保税蔵置場に運ばれた貨物は、輸出通関後にコンテナへバンニングされる。
参考:デバンニング【Devanning】
非居住者[2019/07/08]
日本に住所を有しない個人または日本に本店または主たる事務所を有しない法人のこと。
非居住者が税関関係手続きを処理する必要がある場合、税関事務管理人を定める必要がある
関税法第95条第1項に規定されている。
関税法はこちら↓
電子政府の総合窓口【e-Gov】
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評価申告[2020/06/02]
納税申告に際し、申告書に添付される仕入書、運賃明細書等のみでは課税価格の計算の基礎が明らかでない場合に、
当該課税価格の計算に必要な事項を申告すること。
税関による解説はこちら↓
https://www.customs.go.jp/zeikan/seido/kanzeihyouka/seido_gaiyou.htm
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ファウルB/L【Foul B/L】[2019/12/26]
貨物梱包状況に以上がある際にリマーク記載されたB/Lのこと。
ファクタリング【FACTORING】[2020/09/16]
売掛債権を買い取ってもらうことで、回収期日前に売掛債権を現金化できるサービスのこと。
倒産リスクの回避や資金調達を目的として行われることが多い。
ファシリテーション【FACILITATION】[2020/04/21]
人や組織の活動がスムーズに進行するよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りすること。
質問により意見を引き出したり、合意に向けて論点を整理することなどを行う。
フォワーダー【FORWARDER】[2019/02/22]
荷主から貨物を預かり、輸送機関(実運送人)を利用して貨物運送の取次を行う業者の総称。
フォワーダーには次のような種類がある。
・NVOCC(非船舶運航業者:Non Vessel Operating Common Carrier)
・混載業者(Consolidator)
・国際複合一貫運送業者(Combined Transport、Multimodal Transport)
・インテグレーター(Integrator)
不寄港証明書【NON-CALLING CERTIFICATE、ROUTING CERTIFICATE】(ふきこうしょうめいしょ)[2020/11/09]
おもに中近東向けの輸出において、船舶や航空機がイスラエルやその支援国に寄港履歴が無いことを証明する書類のこと。
船会社や航空会社、又はそれらの代理店が発行する。
不当廉売関税【ANTIDUMPING DUTY】[2019/05/16]
輸出国内の販売価格等より低い輸出価格で販売された輸入貨物に対し、同種の貨物を生産する国内産業の保護のために課する割増関税のこと。
正常価格と不当廉売価格の差額の範囲内で割増をする。
WTO協定でも認められており、関税定率法に定められている。
ブッキング【BOOKING】[2019/12/05]
航空会社や船会社にスペースの予約を取ること。
プライバシーマーク制度[2020/04/22]
日本産業規格(*)に適合して、個人情報について適切な保護措置を講じる体制を整備している事業者等を評価して、
その旨を示すプライバシーマークを付与し、事業活動に関してプライバシーマークの使用を認める制度のこと。
*「JIS Q 15001個人情報保護マネジメントシステム-要求事項」。
フラットラックコンテナ【FLAT RACK CONTAINER】[2020/01/09]
通常の密閉式コンテナの屋根と側面を取り払い、床面と四隅の柱で強度を保つように設計されたコンテナのこと。
長尺貨物や重量物用に利用される。
フリータイム【FREE TIME】(無料保管期間、無料貸出期間) [2019/02/13]
状況により次のどちらかの意味を持つ。
・本船から陸揚げされた後、CYからの搬出が猶予される無料保管期間
・CYからコンテナを引き取り、コンテナ保管場へコンテナを返却するまでの無料貸出期間
これらの期間は航路や船会社等により異なる。
フルフィルメント【FULFILLMENT】[2020/04/15]
商品が注文されてからエンドユーザーに商品が届くまでに必要な業務全般のこと。
入荷、検品、商品保管、受注処理、検品、梱包、発送等の業務がある。
ブレグジット【Brexit】 [2019/09/05]
イギリスのEU離脱問題のこと。
Britain(イギリス)とExit(退出する)を組み合わせた造語。
フレーター【Freighter】 [2019/10/21]
貨物船用の航空機のこと。
ブローカーチェンジ[2022/07/22]
国際輸送業者による通関を行わず、他の通関業者へ切り替えること。
食品申請等の他法令関連に対応していない国際輸送業者を利用した場合、対応可能な通関業者に切り替える必要がある。
プロフォーマインボイス【Proforma Invoice】 [2019/11/27]
売買契約前に売主が買主へ発行する仮のインボイスのこと。
見積書と同様の役割を果たす。
正式なインボイスはコマーシャルインボイスという。
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並行輸入【PARALLEL IMPORT】 [2020/10/23]
正規代理店のルートとは別のルートで新製品を輸入すること。
外国で合法的に製造・販売された商品を、日本の総代理店契約者等の許諾を得ずに、正規代理店ルート以外のルートで輸入する。
別送品【Unaccompanied baggage】 [2019/04/24]
旅客または船舶もしくは航空機の乗組員が別送する物品で、入出国時に税関で手続きを行った物品のこと。
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貿易統計【Trade statistics】[2019/03/29]
輸出・輸入申告書等に基づいて作成される、日本と各国間との貿易に関する統計のこと。
関税法第102条第3項に基づき、定期的に公表されている。
関税法はこちら↓
電子政府の総合窓口【e-Gov】
貿易統計はこちら↓
財務省貿易統計
法定通貨[2019/09/19]
その国の政府に認められた通貨のこと。
金銭債務の弁済手段として、法的に強制力(強制通用力)が認められているため基本的には受取拒否できない。
日本においては日本銀行が発行する日本銀行券(紙幣)と造幣局が製造し政府が発行する貨幣(硬貨)が法定通貨とされる。
ただし、紙幣には無制限の強制通用力が認められているが、
貨幣は額面価格の20倍まで(一回の使用につき同一金種で20枚まで)に限るものという制限がある。
報復関税【Retaliatory duty】[2019/05/20]
以下のいずれかの場合において、指定された物品の課税価格以下で課される割増関税のこと。
関税定率法に定められており、原則としてWTOの承認を受けて課することになっている。
●WTO協定上の自国の利益を守り、その目的達成のため必要があると認められる場合
●他国が自国の船舶、航空機、輸出貨物または通過貨物に対して差別的に不利益な取扱をしている場合
関税定率法はこちら↓
電子政府の総合窓口【e-Gov】
保税工場【Customs Manufacturing Warehouse】[2019/03/11]
保税地域の1つ。
日本に到着した輸入貨物について、関税などを課さないままで加工・製造をしても良い場所として、税関長が許可した場所のこと。
加工貿易振興のために設けられた制度であり、加工・製造の期間は原則2年ではあるが、作業の都合によっては期間の延長が認められることがある。
保税蔵置場【Customs Warehouse】[2019/03/05]
保税地域の1つ。
外国貨物を置くことができる場所として、税関長が許可した場所のこと。
外国貨物の積卸し、又は蔵置(原則2年、延長可能)することができる。
保税地域【Customs Area】[2019/03/04]
外国貨物を外国貨物としておいて置ける場所のこと。
輸入通関前の輸入貨物について、関税その他の税金を課税しないままにして置いておける。
輸出通関後の輸出貨物について、船舶や航空機に積み込むまで置いておける。
現在、保税地域には次の5種類がある。
・指定保税地域
・保税蔵置場
・保税工場
・保税展示場
・総合保税地域
保税展示場【Customs Display Area】[2019/04/02]
保税地域の1つ。
外国から日本へ到着した貨物を展示する海上として、税関長が許可した場所のこと。
国際的な規模で行われる博覧会や公的機関が行う外国商品の展示会などの運営を円滑にするため、
関税などを課さないまま簡易な手続きにより展示したり、使用する場所として設けられる。
保税転売【Customs Display Area】[2019/04/02]
インボイス上の買主が、保税貨物のまま第三者に転売し、第三者が輸入申告を行うこと。
ボックスレート【BOX RATE】[2020/11/10]
フルコンテナで輸送する場合の運賃のこと。
20FTと40FTについての運賃レートがある。
ホワイト国[2019/08/02]
輸出貿易管理令別表第3に掲げる地域のこと。
次の条件を満たす国は、大量破壊兵器の拡散が行われる恐れが無いことが明白であるとして、俗称でホワイト国と呼ばれる。
1.大量破壊兵器等に関する条約に加盟
2.輸出管理レジームに全て参加
3.キャッチオール規制制度を導入している